看護師の労働問題は人手不足である。
人手不足になるとどういうことが起きるのだろうか?
まず問題になるのが、業務負荷の拡大だ。
人数が足りないので一人に掛かる負担は大きくなり、その負担が大きければ多忙になりミスも起こりやすい。
もちろん、それには残業時間の増化も関係しており、一人でたくさんの業務をこなさなくてはならないので時間が足りないのだ。
また、残念なことに、残業代の未払いも現実に起きている。
人手不足は患者にとっても危険であり、看護師が少ないと医療ミスなどによって患者の命が危険にさらされるのだ。
さらに、ベテランの看護師が抜けたときも問題だろう。
人数合わせのためだけに比較的経験の浅い看護師を採用するので、技術や経験が追い付かず責任を十分に全うできないのである。
残念ながら一人の人間ができることには限りがあることは容易に考えられ、一人で十人分働くことは不可能だ。
とはいえ、努力は行うべきであり、できることと言えば残業代をキチンと請求することである。
残業代未払いが当たりまえ化している悪い風習に一石を投じることができるのである。
行政も看護師の労働問題の改善のために動いており、看護学校の増設及びロボットやAIの採用などがその一つだ。
基本的に人手不足が問題なので人材を増やせば問題は解決されるため、看護学校を増設しているのだ。
また、ロボットやAIの活用で看護師にかかる負担を軽減できるのである。
まだこのような看護師の課題は解決されたとは言えないが、さまざまな動きが始まっているのは事実だ。